NECOとは、イタリア語で、Nuova Esperimento ( 新しく実験的な試み ) COoperazione ( 協力 ) と、AL FIORE代表の目黒が一緒に住んでいる猫(NECO)を組み合わせた造語です。
目黒は、リストランテでシェフをしていた時から、畑や山で偶然に出会った猫たちを家族にしてきました。1匹1匹個性がある猫とワインの特徴を重ね合わせ、猫の名前をそれぞれのワインにつけています。ぶどうそのままの果実味とカラフルでポップな色合いをエチケットで表現しました。気の合う仲間や、心が温まる空間に寄り添い、なるべく多くの方に楽しんでいただきたいワインとしてリリースしています。

momo
solaとAncoの娘。とっても 穏やかな性格で控えめな可愛らしいミケ猫です。

2021年は若き3名の葡萄農家さんの葡萄でしあげましたが、2022年はその御三方の中でも山形県上山市の秋葉 陽輔さんのぶどうだけで仕込みました。
秋葉さんは農家さんのなかでも特にワインぶどうへのこだわりが強く、謙虚で柔和なお人柄ですが、ぶどうにたいしては研究熱心な勉強家で、「そんな秋葉さんのぶどうだけでワインを造ってみたい」という思いから、今年のmomoは秋葉さんのフィールドブレンドに仕上がっています。

いちごのような果実味がしっかりとしたマスカットベリーAを主体に、南国のフルーツ感満載のセイベルをブレンド。
セイベルというぶどうは大変繊細で、酸化にとてもシビアなぶどうです。
そこで、今年はマセラシオンカルボニックという嫌気性発酵を用いて、通常一週間程度で留める技法を、発酵終了まで保ちました。
これが大正解！
ジューシーでトロピカルさ全開のセイベルの顔を表現できたと思います。
そこに、数日間醸したマスカットベリーAをブレンドして瓶内1次発酵で詰めました。
ぶどう生産者のお人柄を体現するような繊細さとストイックさを兼ね備えた秋葉さんらしいmomo。
ぜひ、秋葉さんを思い浮かべながら、このワインを飲んでいただけると幸いです。